プロカメラマン への

写真のテクニックから人生相談にいたるまで、柳沢雅彦が読者のさまざまな質問に答える好評のシリーズ企画「新・プロカメラマンへの道~唯我独尊Q&A編」は、 7月10日更新の「特別編」をもちまして一時中断させていただきます。 なお引き続き、読者の皆様からの質問は こちらのページ で受け付けております。 お寄せいただいた質問については、今後は短期集中連載という形で取り上げさせていただきます。

Q15 「プロが東京に群がる謎とは!?」 バックナンバーはこちらのページからどうぞ

地方在住のプロカメラマン志望ですが、有名カメラマンは、みんな東京に住んでいるような気がします。やはり田舎にこだわっていてはダメなのでしょうか?
__ (北海道・17才・高校生)

あなたが言うように、ほとんどの有名カメラマンは、ほとんど東京に集中しています。でも、これは東京に事務所をおいているというだけであって、実際は地方や海外に出て撮影することも少なくありません。

もし、あなたがスポーツなどのビッグイベントを撮るならば、東京と海外に狙いを絞ったほうが、はるかに効率良く仕事ができます。 しかし自然や風景など、東京にはないものを撮るとしたら、東京にこだわる必要など、まったくありません。

今をときめく風景写真の第一人者も、かつては地方で作品を撮りためていました。 写真を撮るという行為そのものについては、東京よりも地方に暮らしていたほうが、地の利を生かして、はるかに有利に撮影を展開できます。

では、なぜ大金をはたいてまで、みんな東京に集まるのでしょうか?

一番大きな理由は、そこに「市場」があるからです。マスコミを舞台に活躍しようと思ったら、出版社や広告代理店などがひしめきあう東京で勝負しないかぎり、どうにもならないのです。 また最新の情報も飛び交い、ライバルも多いため、日ごろの切磋琢磨によって、さらにメキメキと実力をつけることもできます。

また女の子などの写真を撮るにしても、優秀なヘア&メイクやスタイリストが集まっている東京でないことには、どうにもなりません。 たとえ地方に出かけて、そこの気候・風土を盛り込みながら撮影するような場合であっても、東京で撮影に必要な人材をかき集めて、ロケバスなどで移動します。 東京というのは、よその地方とは根本的に異なり、基本的に何だって揃っているからです。

もしキミが古里に深く根を下ろして、プロとしてやっていきたいならば、東京にあるどこかのフォト・エージェンシー(写真のレンタル業務を代行)と契約して写真を売ってもらったほうが、はるかにムダのない仕事ができると思います。






連載第16回 「プロこそ知りたいNo.1カメラ!?」 もぜひご覧ください




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