
フォトコンテスト(通称・フォトコン)というのは、ひとことで言えば「写真のゲーム」です。
しょせんゲームにすぎないのにムキになる人もいれば、人生までかける人もいるのだから、よけいに面白いのです。
上位入賞の作品ばかり集めた写真雑誌をご覧いただけばおわかりかと思いますが、誰もが、いかに個性的な作品を発表するかを競い合っているのがフォトコンなのです。
先生から教えられたことを、いかに正確に答案用紙に再現できるかを競い合うのが学生時代の勉強ですが、フォトコンはそれとは正反対の能力、すなわち独創性を披露しあうのです。
したがって学校の成績には全然関係ないし、もしかしたらフォトコンの入賞確率は、成績に反比例するかもしれません。
もちろん写真の世界でも、必要最低限の基本だけは守らなければなりませんが、それさえクリアすれば、あとはまったくの自由です。子供のころ勉強嫌いだった人でも、社会に出てから趣味で写真を始め、突然、才能を開花させることもあるのです。
ただ技術的に「うまい!」と思わせる作品でなくても、新しいモノの見方を示したり、不思議な世界を描いてみせたり、珍しい光景を発見したような作品ならば、それだけで入賞できます。
公式にあてはめたような、つまらない作品よりも、誰も撮ったことのないような型破りの作品のほうが、はるかに入賞確率は高いかもしれません。
フォトコンでは、たいていの場合、柔軟な頭をもったプロカメラマンが審査を担当するので、常識で考えたら「???」と首をひねるような作品が数多く入賞しています。
そして興味深いのは入賞者の順位です。誰が、どう見てもおかしいような順位になっていることも決して珍しくなく、応募者の間で話題にのぼることも多いようです。
しかし実は、この入賞者の順位こそが「フォトコン攻略」の重要なカギを握っているのです。
トップ10あたりの作品を見較べれば、審査員の好みが手にとるようにわかります。
必ずしも写真の優劣を決めるものではないことを知っている「フォトコンの達人」は、ほとんど例外なく入賞作品の分析力に優れ、審査員ごとの「傾向と対策」を立てられる人ばかりです。
もしプロとアマチュアが同じ土俵で闘って、その作品を第3者が投票で優劣を決めるような企画が存在するとしたら、
ぬるま湯にどっぷり首までつかっているようなプロがハイアマチュアに逆転負けなどという珍事だって起きるかもしれませんね。
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